大手家電グループのSIerとして、システムエンジニアをしていたとき時の話です。
毎日のように朝礼で、今月の売り上げはいくらだから・・・、前年に比べて・・・。
リーマンショックの後で、世の中不景気だった事もありますが、営業にするならまだしも、我々エンジニアにそんな話を毎日のように聞かせて、何の意味があるのだろうかと思ったものでした。
売れない物をいかに売りつけるかを考える事より、売れる物を作る努力をするという発想がどうしてできないのか、不思議で仕方ありませんでした。
挙げ句の果てには、「あそこは保守契約を結んでないので、一切相手にするな」と。
自分達が作ったシステムが不具合を起こして迷惑をかけているのに、保守契約を結んでいる顧客と差別化するというのはわからないでもないですが、「相手にするな」というのは思い上がりも甚だしい。公立の小学校の教諭から転職してきた私にとっては、信じられない世界でした。
質の悪いサービスや物を無理やり売りつけて、その場しのぎの利益をあげるより、お客様の為に精一杯の誠意ある仕事をした方が、長い目で見れば必ずプラスになると言っても、全く聞く耳を持ってもらえませんでした。
結局、そこは3年ほどで辞めて個人事業主として独立する事になりましたが、その後の惨劇は皆さんご存知の通りなので、その判断は正しかったのかなと思います。
それから様々な企業でシステム開発のお手伝いをしましたが、驚く事に、それらは決して特別な事ではありませんでした。
というより、保守契約云々は別にしても、不具合の修正を無料でする企業に、未だかつてお目にかかった事がありません。
悲しいかな、それが、この業界のスタンダードです。
我々は、自分たちが起こした不具合の対応については、費用を一切いただきません。
もちろん、機能追加やバージョンアップ、OSやブラウザのアップデートに伴う不具合については、見積もりは取らせていただきます。
ただ、軽微なレイアウトの修正や、微妙な動作の調整などについては、納品後1ヶ月間は無償で対応させていただきます。
それが、我々CEDARBOOK systemsの誠意であり、プロのシステムデベロッパーとしてのプライドです。
など
追って、担当者から返信いたします。
受託開発以外にも、準委任契約での開発のご依頼も大歓迎です!